オリーブオイルの種類
日本で手に入るオリーブオイルは2種類あります
EVO(エクストラバージンオリーブオイル)
100%オリーブオイルを絞っただけのオイルの中でも香りや成分の基準を満たしたもののみエクストラバージンと名乗っても良いオイルとなります。
世界基準では「エクストラバージンオリーブオイル」に続いて、「バージンオリーブオイル」、「オーディナリーバージンオリーブオイル」、「ランパンテバージンオリーブオイル」と分けられます。
ピュアオイル(精製オリーブオイル+バージンオリーブオイル)
絞ったオイルを精製し、香りや味のない「油」
ブレンドの比
この2種類のオリーブオイルの違いはその成分にあります。
体にいいとされる成分で
ピュアオイルにはオレイン酸
EVOにはオレイン酸とポリフェノール類などの微量成分が含まれております。
このポリフェノール類などの微量成分には抗酸化作用をはじめとする様々な効果があるのです。
オリーブオイルを選ぶ際にお悩みになられた方はエクストラバージンオリーブオイルと記載のあるものを選びましょう。
エクストラバージンオリーブオイルの効果とは
抗酸化作用
オリーブオイルに含まれるポリフェノールには抗酸化作用の働きがあります。
抗酸化作用の働きにより、活性酸素による細胞へのダメージを抑制してくれる為、がんや生活習慣病の予防になります。
オリーブオイルに含まれるポリフェノールにはビタミンEにも匹敵するほどの抗酸化作用効果があると言われています。
また免疫機能活性にも効果があります。
動脈硬化・心筋梗塞・脳卒中の予防
食生活の乱れによる悪玉コレステロールの増加や加齢により、血管が徐々にもろくなったり、詰まったりします。
すると酸素や栄養素を体の隅々まで届ける役割が果たせなくなることにより、動脈硬化や心筋梗塞などの恐れがでてきます。
オリーブオイルにはオレイン酸が含まれており、その含有量は70%以上となります。
オレイン酸はコレステロールの中でも善玉コレステロールの値をキープしながら、悪玉コレステロールの値だけを低下させることができるため、動脈硬化や心筋梗塞、いわゆる生活習慣病の予防になるということになります。
アルツハイマー病予防
オリーブオイルに含まれるポリフェノールに含まれるオレオカンタールは脳に良いとされるポリフェノールだと注目されています。
研究により、アルツハイマー病のリスクを低下させるという研究結果がでています。
腸内改善
腸のぜんどう運動を活発にし、排便を促す効果も期待できます。なので便秘解消にも効果的であると言えます。
美容・ダイエット効果
オリーブオイルに含まれるポリフェノールには抗酸化作用のほかに美白効果やハリを生み出すコラーゲンの生成を促進する働きもありますので、美肌効果も期待できるのです。
またアドレナリンを増やす効能があるとされ、新陳代謝が活性して太りにくい体質にもなります。
さらにオレイン酸が含まれているため、肌の乾燥予防や活性酸素を抑制することで、シワやシミ、ニキビといった肌トラブルを防ぐことができます。
口臭予防
古代インドから伝わる健康法で、オリーブオイルに含まれる成分が歯や舌をコーティングしてくれて、口臭の原因となる菌の増殖を防いでくれるそうです。(オイルプリングと呼ばれるもので、オイルでうがいをする)
口からのウイルス予防にも効果的です。
太らないの?
油なので太らないのか?といった疑問を抱く人も多くいることかと思います。
結論から言うと、太りません。
オリーブオイルには悪玉コレステロールを減少させ、中性脂肪の蓄積を抑える働きがあります。
またアドレナリンを増やし、新陳代謝を上げる効果もあるのでダイエット向きであると言えます。
また最近の医学では太る原因はカロリーや脂質ではなく、糖質(血糖値)が主な原因であることがわかっています。
また様々な病気にもこの糖質(血糖値)という言葉が関わってきます。
オリーブオイルは血糖値の上昇を抑える働きがあるので、パンやパスタなど糖質を摂取するときは積極的にオリーブオイルを使っていきましょう。
ただし、本物のエクストラバージンオリーブオイルでないと効果は期待できません。
エクストラバージンオリーブオイルの保存方法
エクストラバージンオリーブオイルの最適な管理温度は、約15℃〜25℃以下とされています。
そのため、冷蔵保存は適していません。
冷蔵庫に入れるとオリーブオイルは固まってしまいます。
固まったオイルを解凍することで急速に劣化してしまいます。
また光にあたってしまうと酸化してしまうので、冷暗所での管理が最適です。
開封後は、なるべく早めに使用し1〜2ヶ月を目安に使い切るようにしましょう。
エクストラバージンオリーブオイルの選び方
遮光性の高いボトル
オリーブオイルは光に弱く、蛍光灯の光でも酸化してしまう為、プラスチック容器のものではなく、濃い色の遮光ボトルのものがオススメです。
酸度チェック
IOC(国際オリーブ協会)による国際商取引基準
エクストラバージンオリーブオイル | 酸度0.8%以下 |
バージンオリーブオイル | 酸度2.0%以下 |
オーディナリーバージンオリーブオイル | 酸度3.3%未満 |
ランパンテバージンオリーブオイル | 酸度3.3%以上 |
JAS(日本農林規格)基準
オリーブオイル | 酸価2.0%以下:酸度1.0%以下 |
精製オリーブオイル | 酸価0.6%以下:酸度0.3%以下 |
このように世界基準ではエクストラバージンオリーブオイルと認められないものでも、日本ではその基準がなく、エクストラバージンオリーブオイルだと謳って販売しているケースがあります。
つまり酸価、酸度の条件を満たせばピュアオイルでもいいという考え方です。もちろんそのオイルには本物のエクストラバージンオリーブオイルに含まれているはずの成分は含まれていないので、十分に気を付けましょう。
エクストラバージンオリーブオイルは高品質な為、価格が高めに設定されています。低価格のエクストラバージンオリーブオイルは怪しいと思って一度確認することをお勧めします。
生産者の情報
生産者の情報や、オーガニック認証などの記載があるオリーブオイルは高品質である傾向が高いとされています。
口にするものなのでそういった情報が明確な食品の方が安心です。
最後に
エクストラバージンオリーブオイルは健康や美容にも良い、とても魅力的な食品であると言えます。
また様々な料理をより一層引き立ててくれる存在となりますので、あなたの食卓にもエクストラバージンオリーブオイルはいかがでしょう。
健康や美容に特化したサプリも広まっていますが、人工物でない天然成分の食材は心と体を整えてくれるでしょう。